累積ペース活用の勧め

 当ブログでは何度もお話ししていますが、大会結果振り返りを行わないのは非常にもったいないことです。「大会記録のタイムしか見ずに詳細を確認しないのは、『受験生がテストの点数だけを見て、内容を見返さない』ようなもの」という、例のアレ。
 日々、良い練習がてきていれば自ずと結果は付いてくるものですが、しかし、練習で付くのは“地力”。
 一方で“地力”は結果を保証しません。最後の詰め、大会でのペース戦略があって初めて目標達成の確度が大きく上がります。持っている“地力”を対象コースに合わせて如何なく発揮させるようにするのがペース戦略という訳です。
 そして、ペース戦略立案に必要なのが「実際の大会での記録を使った振り返り」ということになります。

 振り返りにはいろいろなやり方がありますが、簡単なものとして「累積ペース」を使ったやり方があります。
 通常のラップ(= 1kmペース)ではペース上げ下げをダイレクトに表現してしまうため変化点が却って分かりづらくなることがあるのに対して、累積ペースは全体傾向の把握がしやすく大きな変化点が見つけやすいという特性があります。

 目標とする大会をすでに自分が走ったことがあれば、その大会記録で累積ペースを表示してみます。(下図 緑線)
 一般的には累積ペースはできるだけ水平のイーブンペースとなっていることが望ましいので、そうでは無い場合にはどこで「急激なペース変化=無駄な出力」を行ってしまったのか、簡単に把握することができます。
 

 

 また、自分がまだ走っていない大会の場合、あるいは目標とするタイムで走っている他のランナーがいる場合は、そのランナーの記録を表示して累積ペースを見てみるのもよいでしょう。そのコースで、その記録を達成した“実例”ですので、取るべき「ペース戦略」の参考になるはずです。

 

他ランナーの累積ペースを参考にしてみましょう

 

 なお、「累積ペース」グラフはプレミアムプランのみで利用可能です。トライアルプランのユーザーは新規登録後30日間は利用可能です。

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